【よむらの労働関連情報 2017.9.18 No.9】
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「よむらの労働関連情報」です。ご覧頂ければ幸いです。(月1、2回程度配信しています。)
下記の記事関してご意見のある方、その他のご意見などはメールで連絡願います。
以下の▲は私の意見です。
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【注目のニュース】
◯9/11 人づくり革命
・人生100年時代構想会議
安倍総理は、総理大臣官邸で第1回人生100年時代構想会議を開催、人生100年時代を見据えた人づくり革命は、安倍内閣が目指す一億総活躍社会をつくり上げる上での本丸であり、生産性革命とともに、これからの安倍内閣の最大のテーマ
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201709/11jinsei100.html
人生100年時代構想会議 まとめサイト
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/jinsei100.html
▲安倍首相は、「みんなにチャンス!構想会議」と言っていましたが、茂木担当大臣が安倍首相と相談の上、「人生100年時代構想会議」という名前にしたそうです。人生100年時代となるが「超長寿社会において、人々がどのように活力をもって時代を生き抜いていくか、そのための経済・社会システムはどうあるべきなのか。」について構想する会議のようです。そして構想会議の具体的なテーマを4点あげています。
私たちは、中小零細企業で働く労働者の視点、あるいは一般庶民的な視点で考えたらどうなるのかも考えていきたいものです。
・「人生100年時代構想会議」の目的と主要テーマ
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsei100nen/dai1/siryou3.pdf
・メンバー紹介
http://www.cao.go.jp/minister/1708_t_motegi/kaiken/2017/0905kaiken.html
▲リンダ・グラットンという方が参加されるようです。ロンドン・ビジネススクール教授で、彼女が書いた「『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』は、寿命が100年に延びる時代が到来することにより、社会が、どのような変化が起こるか。そして、どのような課題に我々が直面するか。こういったことを予測している」(茂木大臣の参加者紹介)そうです。
【働き方に関するニュース】
◯働き方改革
・9/8 働き方改革、法案要綱を諮問=19年4月施行目指す-厚労省
「働き方改革推進法」の法案要綱を、労働政策審議会(厚労相の諮問機関)に諮問した。2019年4月の施行を目指す。
労基法改正案には、残業上限規制に加え、高収入の専門職を労働時間規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」や裁量労働制の対象拡大など
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090801083&g=eco
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000176897.html
・9/15働き方改革、国会審議へ=残業上限規制が柱-法案要綱は「妥当」・労政審
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091500990&g=eco
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177380.html
▲政労使の合意文書案は①「年間104日以上かつ4週4日以上の休日を与えることを必須の義務とする」と明記し、②「2週間連続の休暇の確保」と「(一定の条件下での)臨時の健康診断の実施」を新たに加え、「退社から出社までの休息時間の設置(インターバル)」「労働時間の上限設定」を含む「いずれかの措置を講じることを義務とする」としていました。しかし連合傘下の労働組合の反対にあって、神津連合会長は合意を撤回しました。よって、①、②とも法案要綱には入りません。
法律案は、「年間104日以上かつ4週4日の休日確保」「インターバル」「労働時間の上限設定」の中からどれか一つの対策を講じればよいことになっています。
名を取るのか、実を取るのか?
・9/5「残業代ゼロ法案」の扱いをめぐる労働政策審議会、8日に予定される法律案要綱の諮問に向けて強引なまとめ
https://news.yahoo.co.jp/byline/uenishimitsuko/20170905-00075405/
▲労働政策審議会で労働者委員の主張が無視されていると法政大学の上西充子氏が書かれています。
◯8/29「学校における働き方改革に係る緊急提言」を文部科学省が公表
発表された緊急提言は以下の3つです。
校長及び教育委員会は学校において「勤務時間」を意識した働き方を進めること
全ての教育関係者が学校・教職員の業務改善の取組を強く推進していくこと
国として持続可能な勤務環境整備のための支援を充実させること
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/__icsFiles/afieldfile/2017/09/04/1395249_1.pdf
◯8/30日本の社会と労働組合に関する調査2017(連合)
成長と格差、社会保障については、「緩やかな成長でも格差の小さい社会」(75.9%)、「ローリスク・ローリターンな社会」(81.8%)などを理想とした人が多数を占めた。
https://news.nifty.com/article/economy/business/12158-1665488/
連合の資料
http://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20170831.pdf
◯9/13 年金 598億円支給漏れ 91年~、公務員妻ら10万人
https://mainichi.jp/articles/20170914/k00/00m/040/103000c
▲国家公務員共済・地方公務員共済・私学事業団(旧私学共済)と日本年金機構(厚生年金、国民年金)との連携ミスで起こったものです。システムの一元化が一昨年なされて、本人のもらう共済年金(各共済と私学事業団)として、扶養する配偶者がいれば加給年金(配偶者加算)が配偶者が65才になるまでもらえます(年間389,800円)。そしてその配偶者には、(本人に加給年金が支払わなくなる)65才から基礎年金(年金機構)に振替加算という年金が加算されて支給されます(金額は生年月日により異なります)。この場合に、システムが一元化されていなかった(紙の処理)ので、振替加算の支給対象ということが、年金機構(基礎年金)で把握できておらず未払いが発生したものです。
一般的には、夫が公務員等で妻が扶養されているというケースが多いので「公務員妻ら」と記載されています。
【残業・過労死・労災ニュース】
8/24 砺波総合病院 超過勤務手当て1046万円未払い/富山
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00010006-tuliptv-l16
8/31 コンビニ配送で過労死=長野の43歳、残業100時間超
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083100951&g=soc
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170831-00010000-bfj-soci
8/31 「門前払いおかしい」非常勤自殺、遺族が提訴 「パワハラと過労」労災認められず 北九州市に賠償請求
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/354544/
9/1 電通違法残業、22日に初公判=社長出廷し罰金求刑-東京簡裁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090100905&g=soc
9/12 <元契約社員>「セクハラ訴え雇い止め」 ドコモ子会社提訴
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170913-00000000-mai-soci
9/12 「アホ」「死ね」パワハラで鬱病、34歳カンボジア人を労災認定 立川労基署
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000557-san-soci
9/6 裁量労働制 宣伝担当「適用外」 渋谷労基署が是正勧告
https://mainichi.jp/articles/20170906/k00/00m/040/123000c?inb=ys
9/7 <国立循環器病センター>勤務医の残業上限「月300時間」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170907-00000035-mai-soci
【行政のキャンペーン】
◯ハラスメント防止のための動画を厚生労働省の動画チャンネルで公開中
妊娠・出産などに関するハラスメント(いわゆるマタハラなど)やセクシュアルハラスメント(セクハラ)を防止するための動画を作成し、厚生労働省の動画チャンネル(YouTube)に掲載されています。
「公開中の動画は2本で、そ職場でのハラスメントの理解や防止のため、
社内研修などにご活用ください。」とのことです。
<動画1> 妊娠・出産等に関するハラスメントの防止に向けて
https://mhlw.lisaplusk.jp/jump.cgi?p=8&n=21
【内容】
1.ハラスメントに該当する事例・該当しない事例の紹介
2.妊娠・出産等に関するハラスメントの解説
3.妊娠・出産等に関するハラスメントの発生状況・実態について
4.妊娠・出産等に関するハラスメント防止に関する法令
5.妊娠・出産等に関するハラスメント防止のために講ずべき措置
<動画2> セクシュアルハラスメントの防止に向けて
https://mhlw.lisaplusk.jp/jump.cgi?p=9&n=21
【内容】
1.セクシュアルハラスメント事例紹介
2.セクシュアルハラスメントの解説
3.セクシュアルハラスメントの発生状況・実態について
4.セクシュアルハラスメント防止に関する法令
5.セクシュアルハラスメント防止のために講ずべき措置
◯「無期転換ルール取組促進キャンペーン」を9、10月に厚生労働省で行っています。
http://muki.mhlw.go.jp/
【労働関連雑誌について】
◯日本労働研究雑誌 について
労働政策関連の論文が書かれている雑誌で市販されているものですが、最新号の3ヶ月以前号は、全ての内容がPDFで読むことができるようになっています。
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2017/index.html
・働くものが考えねばならない「働き方改革」について
「『働き方改革』が問う労使自治の再構築」という表題で書かれています。現場の労働者としてどう評価すべきか問われるところです。 (9月号掲載ですが全文読めます)
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2017/09/tenbou.html
同じ方が、別のところで同じような文書を書いています。
http://www.jri.co.jp/file/report/researchfocus/pdf/9870.pdf
【▲知らなかった言葉】
◯SIP(エス・アイ・ピー)
戦略的イノベーション創造プログラム(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program)
府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために新たに創設するプログラム
▲政府主導でイノベーションを実現するプログラムのようで、11の課題に本年度は、300億円の予算をとり
いろんな課題について政府主導で研究しえいるのですね。今話題になっている
http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/sipkenkyukaihatu11kadai.pdf
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★配信元
オフィス むらかみ オフィスむらかみの労働相談 責任者 村上洋一
メールアドレス office.murasan@gmail.com
ホームページ http://yomura.sakura.ne.jp
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