その他

2018「よむらの労働関連情報」で取り上げたことば

◯ご飯論法 ⇒ ユーキャン新語流行語大賞のトップテン、大賞は「そだねー」
ご飯食べましたか?いや食べていませんと言っておいて、雲行きが怪しくなってきた時にサンドイッチなら食べました。というトーク。
営業マンも使いそうです。団体交渉の時に、使う会社も幾つかあります。私も結果的にそうなっていることもあります。
裁量労働制に関する国会審議の中で加藤厚生労働大臣が行った、論点をすり替えたのらりくらりとした答弁をさして広まったのがご飯論法ということで、私は、最近始めたtwitterで法政大学の上西充子さんをフォローしていますので、よく聞きました。

◯インバウンド(inbound)
一般的に外国人の訪日旅行の意味で使われることが多い。対義語は、日本からの海外旅行を指すアウトバウンド(outbound)(知恵蔵より)

◯SDGs (Sustainable Development Goals)
持続可能な開発目標という意みです。
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標で、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されているそうです。下記HPに詳しく書かれています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

◯RPA(Robotic Process Automation:ロボット的な業務プロセスのオートメーション)
ロボット技術を応用したソフトウエアを使って会社の定型業務を自動化すること。

◯【間違えやすい言葉】
・労使委員会 → 労働基準法の言葉であり、労使委員会の決議により企画業務型裁量労働制の導入が可能となるもの、その他過半数労働組合や過半数労働者代表の協定に代替できる場合もあります。
・労働者代表 → 労働基準法での言葉。労使協定を結ぶための労働者の過半数代表
・(安全)衛生委員会 → 労働安全衛生法で設置が義務付けられている委員会。従業員が50人未満の会社では義務付けられていない。

◯【知っていたが間違えやすい言葉】
・IoT(Internet of Things)  ものインターネット
インターネットとは関係のなかったものが、ネットワークに接続されることによって、これまでとは異なる価値を見いだされたり、新たな方法で活用されたりすることを表したことば。IoTと略される。イギリス出身のハイテク企業家ケビン・アシュトンKevin Ashton(1968― )が、1999年に初めて提唱したとされる。(日本大百科全書(ニッポニカ))
・IT(Information Technology) → 情報技術という言葉であり、パソコンなどの情報機器や、インターネット、通信インフラなどを組み合わせて活用していくための技術の総称です。(パソコンで困ったときに開く本)
・ICT(Information Communucation Technology) →  ITとほぼ同義。日本では、情報処理や通信に関する技術を総合的に指す用語としてITが普及したが、国際的にはICTが広く使われる。
▲ICTは情報通信技術であり、日本でも最近はITと言わず、ICTというようになっています。

◯EBPM(イービーピーエム)
EBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)、すなわち証拠に基づく政策立案ということのようです。
証拠すなわち統計により政策立案していくということで、その研究会が政府によりEBPM推進委員会というものが出来ています。https://www.gyoukaku.go.jp/ebpm/index.html
裁量労働制法案における労働時間のデータのずさんな実態など、政策が先ではなく、エビデンス(証拠)から政策を決定していくことが必要ではないでしょうか。だた政治という意思決定にどのように関わるのか、エビデンスが正しいのかの吟味も難しいかもしれません。統計データの政治性ということが言われて久しいですが、はたしてそのような言葉がなくなるのでしょうか!?

◯インプリシットバイアス(implicit bias) 潜在的な偏見という意味だそうです。
https://www.mashupreporter.com/starbucks-shut-for-racial-bias-training/

◯ナショナル・ミニマム
国家が国民全体に対して保障すべき必要最低限の生活水準。イギリスのウェッブ夫妻らによって提唱されたもの。(デジタル大辞泉)
この概念を日本国憲法では第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」の生存権として定めている。また、生活保護法などの法や社会保障制度の基礎となっている。(知恵蔵)

◯KPI(key performance indicator)
重要業績評価指標。企業などの組織において、個人や部門の業績評価を定量的に評価するための指標。
達成すべき目標に対し、どれだけの進捗がみられたかを明確にできる指標が選択される。これをもとに、日々の進捗把握や業務の改善などが行われる。(デジタル大辞泉)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai13/siryou2-2.pdfにおいて中小企業・小規模事業者等の生産性革命、企業の収益性向上・投資促進による生産性革命、3.Society 5.0の社会実装と破壊的イノベーションによる生産性革命などに関して、KPIが設定され、進捗状況が示されている。

◯サンドボックス制度
現行法の規制を一時的に止めて特区内で新技術を実証できる制度。ドローン飛行や自動運転といった先端技術の実証実験を円滑に進めることができる。(日経新聞2017.5.15)

◯PFI
「PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)」とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う新しい手法(内閣府)
公共施設等を私企業に下請けさせる手法。


2017に取り上げた言葉

・「▲知らなかった言葉」
エコチェンバー現象/第4次産業革命=industory4.0/Society5.0/シェアリングエコノミー/ムーアの法則/ダイバーシティー(diversity)/イクボス/ポートフェリオ/リカレント教育/SIP(エス・アイ・ピー)/やりがい搾取/レジリエンス(弾力、復元力)
・「財政を判断する為に使用される言葉」
プライマリーバランス(基礎的財政収支:PB)
・「▲久しぶりに聞く言葉」
アウフヘーベン(ドイツ語 翻訳「止揚」とか「揚棄」

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